国内外の有望スタートアップと大手企業をつなぎ、新事業創出の場を提供する「イノベーションリーダーズサミット2019(ILS2019)」が、10月28日から3日間にわたり、虎ノ門ヒルズで開催されました。「アジア最大のオープンイノベーションの祭典」ともよばれるこのビジネスマッチングイベントに、今回J-Startup選定企業とNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)事業参加企業から構成されるテクノロジー関連企業39社が参加しました。
ILSのメインプログラムといえば、スタートアップ×大手企業との新事業提携商談会「パワーマッチング」。今年は大手企業115社、ILSアドバイザリーボード*が推薦するスタートアップ597社との間で2545件の商談会がセッティングされました。昨年度はここで、資本業務提携、M&A、共同研究など1000件以上もの協業案件が誕生したといいます。
*国内外の主力ベンチャーキャピタルなどに所属する約140名のメンバーで構成
併せて別の会場では、AI、ロボット、ウェアラブル、モビリティ、新素材など150社以上の最新技術や製品をデモンストレーション。その他、大手役員や幹部、第一線で活躍するキャピタリストたちと交流できるネットワーキングセッションをはじめ、著名ベンチャーやグローバル企業の経営者が登壇するパネルディスカッション、国内外の注目スタートアップのピッチイベントなど多彩なサブプログラムが展開されました。
J-Startup選定企業が出展、「NEDO・J-Startupエキシビジョン」
J-Startup選定企業とNEDO事業参加企業から構成される23社は「NEDO・J-Startupエキシビジョン」に出展。NEDOブースで、自社の開発技術やサービス、開発製品などをPRしました。
NEDOブースに出展している企業をまわると、「昨日1日だけで、ロボット、セキュリティ関連の企業など3社と次回の商談を取り付けた」。「某事業会社で開発中の製品と弊社の技術を組み合わせて共同研究できないか、という具体的なオファーをいただいた」といった声や、「ブースで実際の製品を体感してもらいながら、弊社の技術資源を使ってどんな形の協業ができそうか、多様な業種の方と探ることができた」といった声が聞かれ、各社の“手応え”を感じ取ることができました。
NEDO推薦のハイテクベンチャーが登壇、「NEDOドリームピッチ」
そして注目されたのが、29日に行われた「NEDOドリームピッチ」。材料、バイオ・医療、AI・IoT、サービス、宇宙およびロボット分野のテックベンチャーが登壇するこのピッチイベントに、J-Startup選定企業とNEDO事業参加企業から構成される27社が参加。大手企業やベンチャーキャピタルなどの事業担当者に向けて、自社の研究開発成果や事業提携ニーズを各社10分の持ち時間を使ってプレゼンテーションしました。
今回ILSに参加したJ-Startup選定企業からは、「相手企業のニーズを発掘したり、自社の強みを知ってもらう良い機会になった。来場者の真剣度も高く、イベント全体の質が素晴らしい」「初参加だが、期待以上の収穫。来年もぜひ出展したい」といった声が寄せられ、各々今後の飛躍につながる貴重な3日間になったようです。ここからいくつの協業が実現するのか、各社の進展に要注目です。
2019年10月29日(火) NEDOドリームピッチ参加企業一覧
第一部 AI/制御・ロボティックス・サービス/プラットフォーム
第二部 医工/バイオ・製造 /素材・マテリアル・航空/ 宇宙
第三部 IoT/アプリ/ソフトウェア/システム
・株式会社Integral Geometry Science
:J-Startup選定企業